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長崎原爆記―被爆医師の証言

浦上第一病院(現・聖フランシスコ病院)
秋月辰一郎
医師のヒューマニズムに貫かれた稀有な被爆の証言記録。
この記録は、昭和二十年八月九日、長崎原爆投下以降の被爆地について
被爆医師が書き綴ったものである。


【目 次】
まえがき
第一章 八月九日の長崎
広島に新型爆弾投下/八月九日の長崎/時間のない日/地獄図絵/母は無事だった/苦悶と呻きのなかで
第二章 医療活動の開始
 薬があった/診療開始/瓦礫にて/負傷者押し寄せる
第三章 紫黒色の死
本原救護病院開設/亜鉛華油とヨードチンキ/紫黒色の死/遅すぎた敗戦
第四章 死の同心円
原爆症あらわる/秋月式治療法/死体を焼く/医療の手だてなし/果てしなき犠牲/死の同心円
第五章 救いの雨
米軍医の診察/豪雨来る/流れ去った放射能/神風・枕崎台風
第六章 永井先生との再会
帰ってきた人/焼跡の槌音/プルダン神父の決意/生命の箱/永井隆先生との再会/診療所完成
第七章 原子野にたたかう
クリスマス・イブ/瓦礫の無医地帯にて/二つの死亡診断書/アルカンタラ病棟/静かなる日
(付)永井隆先生と私
ねずみ星を知らず――永井隆

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